久々に実家に帰り、就職活動をしていないことを母に告白した。

今年1年学校に通ったら、私は卒業。
本来なら今の時期、就職先が決まっていてもおかしくない。

「で、どーすんの?卒業したら。」

やりたいことをみつけ、もうそのために少しずつだが動き出していること、すぐお金にはならないと思うので、卒業後はバイトしながら、生活していこうと思っていることなどを伝えた。

正直、考えが甘いとか、ちゃんと就職しなさいとか言われると思っていたし、覚悟はできていた。
私の中では、この決断は意味のある大きなものだったし、だから、電話とかメールとかではなく、直接会って伝えたかった。
だから、実家に帰った。

「よかったねぇ、やりたいことがみつかって。あなたの今勉強してることを生かす就職先なんてないと思ってたから、そんなこといいだすんじゃないかって、なんとなく思ってたわよぉ〜。」

…拍子抜けした。
けちょんけちょんにされると思っていたのに。
私は約23年と7ヶ月、母の子供をやってきたが、こんな反応がくるなんて、予想ができなかった。
同じく約23年と7ヶ月、私の母をやってきたほうが1枚上手だった。

私の生まれた町はちいさな町。
誰がどーしたなんて、うわさ話はすぐひろがるよーなところ。
私のようなオンナのくせに大学院までいったなんていうのは、いい標的にされるだろう。
大学院生と大学生×2。
私の兄弟の構成。
うち2人は一人暮らしをしていて、金銭的負担はすごいはず。
きっと、母は母なりにいろいろ考えていたんだと思う。
それを見せないのが、母のすごいところ。

本来なら、がんばって大企業にでも就職して、親孝行をするのが筋ってもんだと思う。
けど、『あなたがやりたいことをやって、満足してるのをみれればそれでいい』なんて。

「あー、でも来年からあなたの学費がかからないだけでも気が楽だわ。論文書いて、ちゃんとあと1年で卒業してね。」

はい…。
がんばります…。

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